私は昔から英語が好きで、英語の勉強を常に続けています。
元は英語とは何の関係もない行政職系の公務員でしたが、安定した公務員を退職して英語教師になりました。
それくらい英語が好きでした。
これはそんな私が同じ目標を持つ人と出会い、実際に英語力を上げ、現在進行形で努力を続けられているという経験談です。
大好きな英語の力をもっと上げたい!
そんなにも英語が好きだというにも関わらず、当時の私はなかなか英語力が上がらずやきもきしていました。
英語教師になる前の当時の私は、TOEICでいうと700点台をうろうろしている状態でした。
文部科学省の示した基準では、英検準一級、TOEIC730程度が英語教師に求められる一定の基準であると聞いていたので、そこはなんとかクリアしていましたが、私はもっと英語力が欲しかったので満足していませんでした。
英語教師になることでの大きな変化
英語教師という仕事で英語を使う環境に身を置いて、周りの人が大きく変わりました。
まず、すぐに英語についての相談ができるようになりました。
周りの先生方はもう何年も英語を教えている、いわば英語のプロであり、自分の理解のあいまいな部分をすぐに相談できました。
また、自分も授業をし、英文法の説明をする都合上、網羅的に英文法を学習する機会もできました。
中学校や高校の英語の教科書には英語の基礎が詰まっています。
もちろん、中高の教科書の英語程度は初見でも理解できるのですが、それを人に説明できるように、より深く、網羅的に自分のなかに落とし込み、授業に臨むのですから、日々の仕事に打ち込むだけでも英語力は上がっていきます。
上級者でも意外に英文法の取りこぼしはあるもので、こういった落とし込みがとても身になるのを感じました。
理解を深めるにはアウトプットが大切だとよく言われますが、本当にそうだと感じました。
刺激を与えてくれる、同じ目標を持つ仲間
そのような調子で仕事をしていたある日、一人の先生が転職してきました。
その人は英検1級を取得し、TOEICも満点を取得したことのある人でした。
満点取得後もTOEICを受け続け、満点を複数回取ることを狙っていました。
一般的に、学校教員は進んでテストを受けません。
私の周りだけかもしれませんが、自分から率先して資格試験を受ける先生は他にいませんでした。
もちろん教員の仕事は多岐にわたり、英語の教員と言えども、クラス担任や校務分掌、部活と様々な業務があるので、多忙でそれどころではないということもあるかと思います。
受けなくてはならないような必要に迫られることもないので、わざわざ受けたりしないのでしょう。
しかし、生徒にああしろこうしろと指示をするのに、一方で自分は学習をやめてしまう教師を私は尊敬できません。
その同じ目標を共有する同僚に触れて、私はTOEIC学習熱が再燃し、現在のところ、最高点は860点にまで上げられました。
身近に同じ目標を持っている人がいる効果として、モチベーションの維持だけでなく、その人がどの教材を使って、どうやって学習しているのか聞くことで教材や勉強法をマネできるという利点もあります。
まだまだ英語教育に従事する者として足りないかと思いますが、毎朝早起きして勉強を始めました。
勉強をする上で同じ目標を持つ同僚がいるなどといった環境的側面は大きいと思います。
環境の求める水準が高ければ自分も高まっていきます。
何かを学ぶときや身に着けたいときには、率先して水準の高い場に身を置くことが、習得や上達に大きく貢献するのだと身をもって感じる経験でした。