世の中に「断捨離」という言葉が浸透して久しい昨今、
ミニマリストやらシンプリストやらと、少しの物を大切に使い、すっきりと暮らすという価値観が広がってきています。
そういった暮らしに憧れ、物を減らしたいと思いながらも、なかなか踏ん切りがつかずに捨てられないという悩みを抱える人も多いのでは?
今回は、そんな「もう使わないけど捨てるのはもったいない物」を寄付に変えたという方から、物を減らすためのアドバイスいただきました。
増えすぎた物の処分はどうする?
私は40代の主婦です。
小さい頃に田舎で祖父母と暮らしていたものですから、困った性分が身についてしまいました。
物を大事にしよう、捨てる前に再利用できないか考えよう、という、今で言うSDGSの心です。
しかし困ったことに、捨てればいいものも、もったいなくて捨てられず、部屋が物で溢れてくるのです。
子どもが2人いるので、おもちゃや勉強道具も増えて片付けるスペースがなくなります。
今使っていないものを処分すればいいのでしょうが、それで遊んだことを思い出すと悲しくて捨てられないのです。
子どももこの性分を引き継いでしまい、部屋には足の踏み場がありませんでした。
捨てられない、ならば売りたい!と考えるのですが、かさばるぬいぐるみや子ども用の衣類など、売りに行っても二束三文にしかなりませんし、売りに行くガソリン代だけがかかります。
思い出の詰まった品が5円や10円と査定されるのを見ると、心がギュッと締め付けられます。
フリマアプリで売ろうにも、そもそも送料が高くつき、長い期間売れ残ってしまい、結局出品を取り消しました。
物を寄付する
インターネットで何かいい方法はないかと調べたところ、ぬいぐるみや文具、衣類などを無償で引き取ってくれる会社を見つけました。
説明によれば、貧しいアジアの国に送るそうで、不要なものが有効活用されるところにとても惹かれました。
会社に荷物を送る送料はかかりますが、二束三文で買われたり、ちっとも売れずに結局ゴミに出すことを考えたら、こちらの方がよほど有効に活用できるのではないかと感心しました。
どのような送り方でもいいそうで、適当な段ボールにいろいろなものを詰めました。
もう小さくなってしまった子供靴、部屋の隅に追いやられているぬいぐるみ、袖がパツパツになったシャツ、小学生でしか使わないのに買いすぎた鉛筆。
私は普段、ゴミに出すときは、できるだけモノを見ないようにゴミ袋に詰めて、ゴミ捨て場から逃げるように帰っていました。
捨てる必要がないのに捨てなければならないなんて、心が痛いのです。
しかし今回はウキウキしながら梱包しました。
使ってくれる人のことを考えたら自然と笑顔になり心も弾むのです。
必要以上に丁寧に詰め込んだ箱を閉じ、配送所に持って行きました。
送料は約1000円でしたが、これからも誰かに生かされるモノたちのことを考えると温かい気持ちになりました。
お金に変えられない素晴らしい経験です。
物を減らしたい人は、寄付も選択肢のひとつに
同様の会社はたくさんありますが、実績をホームページなどで紹介している会社をお勧めします。
どんなところで活用されているか教えてもらえると、寄付のしがいがあるというものです。
また、物を送る時には、現地の方が気持ちよく使えるお品を選んで送ってあげて欲しいです。
ゴミを処分するためではなく、彼らの生活を豊かにするために送っていると考えて欲しいのです。
物を減らしたいと考えている方には本当にお勧めの方法なので、是非そういう方は検討してみてください。