
寄付を行うことで、寄付の対象者が助かることは、寄付した側にとっても、とてもうれしいことだという声を耳にします。
今回ご紹介するのは、そのような中でも、
寄付をして「相手が助かって嬉しい」だけではない、良い影響があったという方のエピソードです。
自分自身も物事の考え方を自分本位から相手主体に変えられたという、大きな価値観の変化があったようですが…?
義両親の実両親の価値観の違い
私は、月に2000円ですが、10年間ずっと募金をしています。
きっかけは主人の両親が行っていたのを知ったことです。
私の実家は恥ずかしいことに、募金なんて大嫌いな家庭です。
特に父は、他人に金なんてやって何も返ってこない!そんなバカバカしいことはない!と募金活動をする団体を嫌っていました。
お金を何に使っているか分かりやしないと声を荒げます。
そんな家庭だったので、募金をするなんて考えもしませんでした。
しかし、義母はこう教えてくれました。
「私たちはたまたま日本に生まれて、たまたま幸せに生活しているけど、それが当たり前じゃない国や地域は世界にたくさんあるんだよ。少しでもそういう人たちに幸せを分けてあげられたら素敵よね。幸せのお裾分けだよ。できることは限られているけど、募金を受け取って喜んでくれる人を思い浮かべると、ハッピーになるのよ。」
幸せをお裾分けするという考えを聞いただけで心がポカポカしてきました。
義母の家はきれいに整頓されていて、義父母は私たちみんなをおもてなしするのが大好きです。
性格や生きてきた道が生活にも現れているようです。
人のためを思って行動することに喜びを感じるなんて、私にとっては今まで出会ったことがない考え方でしたが、義父母に近づきたいなと思いました。
寄付を始めてみて
そこで募金のことを主人に相談してみました。
すると主人は、さすがは義母の子で、募金に大賛成でした。
それどころか、「募金は月に2000円にしようか?」という私の提案に、主人は「1万円でもいいんじゃない?」と言いました。
子どもを2人抱えて、それなりに贅沢もしたい私としては、さすがに1万円という額は断りましたが、ここがやはり心の大きい小さいが出るんだなと感心しました。
募金を始め、定期的に団体から送られてくる冊子を見るごとに、自分の心が温かくなるのを感じました。
そして、以前より、人のために動くことが好きになったのです。
それまでは、仕事も家事も、「自分がやってあげている、感謝してほしい」と自分主体に考えていました。
しかし今は、「こうしたら喜ぶかな?ああしたら仕事しやすいかな?」と常に相手を考えられる力がつきました。
これも義父母の考え方を真似て、寄付を始めたおかげだと思っています。
寄付を通じて変わった価値観
いかがでしたでしょうか。
実両親と義両親の寄付に対する考え方が真逆だったからこそ、知った時の衝撃も、感動も大きかったことと思います。
寄付を通じて、日常の考え方にまで影響があったようで、ご本人からするととても大きな意識改革だったのではないでしょうか。
こんな風にみんながお互いを思いやれると良いですね!