
私が歴史上の人物の名言で非常に励まされたと感じるのは、何といっても土方歳三の「皆、自分の道をゆこう」です。
安泰な仕事 VS やりたいこと
学生時代に進路に迷ったとき、両親は公務員を目指したらどうだと、自らのキャリアに照らして私に提言をしてきました。
私が高校生だった30年前は、公務員は安泰だと言う社会通念もありました。
公務員を否定するわけではありませんが、本当に自分自身がやりたいことを考えずに公務員の道を目指して勉強することが良いのかどうか、迷ってしまいました。
そんな時に時代小説を読み、土方さんのこの名言を目にしたとき、目から鱗の思いでした。
複雑怪奇な現代社会だけではなく、シンプルであった幕末時代にこのような名言を周囲に影響力を持って発したことにも驚きです。
当時の混沌とした幕末の時代、様々な考え方がある中、自分自身が信じた道を行くことこそが後悔につながらないと土方さんはきっと伝えたかったのだと思います。
また、自分の周囲の人間だけではなく、後の未来を築くような人材に対しても、同じような言葉を応援の意味を込めて伝えたかったのではないでしょうか。
功績があるからこその説得力
実績を残した方の名言だからこそ、私自身も自分自身が将来を決めるときに参考にすべきだと思いました。
様々な名言がありますが、聞こえの良し悪しではなく、その人の生き様や残した功績とともに語られてこそ、自分事として捉えることができると私は感じています。
30年前、自分の将来を考えるときに後押しをしてくれた言葉ではありますが、それだけではなく、自分の発言の影響力が自分自身の行動にかかっているということも教えてくれたと思っています。
もちろん何が正しいかはその時には分かりません。
私自身もあのまま公務員になったほうがよかったのか、通常の企業に今のように就職して頑張る姿の方が良かったのかは、永遠にわからないと思います。
しかしながら自分がその時に信じた道を進むこと、これだけは間違いなく重要なことです。