
私は、ずっと夢を持っていませんでした。
周りの人が将来の夢などを語る場面で、私はいつも「まだ夢は決まっていません。幸せになりたいです。」などと言ってはぐらかしていました。
実際、夢を持っていなくても生きていくことができていたし、焦ることではないなと思って、何も気にせずに普通に生きていました。
先生が教えてくれた経験談
ある歴史の授業のとき、歴史の先生が吉田松陰の名言「夢なき者に成功なし」という言葉について話をしてくださいました。
その先生も、私と同じように、かつては夢を持っておらず、それでもいいかと暮らしていたそうです。
そうして適当な会社に入って仕事をこなしていたある日、上司にこの仕事に「思い入れがないだろう」と指摘され、この吉田松陰の名言を教えてもらったそうです。
そこで先生は心のうちに秘めていた先生になりたいという思いを思い出して、そこから頑張って勉強をし、教員免許を取って今ここで働いているのだと言っていました。
そこで、まさしく適当に稼げそうな会社に入って暮らしていこうと考えていた私は、ハッ!となりました。
このままではダメです。
だからといって興味のあることがすぐには思いつかず、何も考えない日々が続いていきました。
転機
しかしある時、転機が訪れました。
それはとあるアパレル系の人のYouTube配信を見ていたときのことです。
その人は服を作ることの楽しさ、自分の仕事への誇りなどを語っていました。
その人が作る洋服はどれもその人に似合っていてすごく素敵でした。
そこで私は、私もこのように自分で考えた自分の好きな服が着たい!そう思いました。
そこから私は、周りにはその夢を言わずに、インターネットなどで洋服を自分で作るにはどうすればいいかについて検索をしました。
そこで出てきたのは専門学校に通うという道でした。
周りのみんなとの違いに尻込み
当時私は高校二年生で、将来について悩んでいた時期で、周りのみんなもそれなりの大学に行くという夢が当たり前のようになっていました。
そのような空気感の中、専門学校に行きたいなどと言うことは厳しいかと思い、この夢は諦めるべきなのかと思いました。
しかしここで諦めてしまったらまた夢のない私に戻ってしまうと感じたため、勇気を振り絞って、先生にこのような夢のために専門学校に行きたいということを話しました。
すると先生はいいんじゃない?と言ってくれました。
それが私はとても嬉しくて、そこから勉強を頑張り、見事専門学校に受かることができました。
専門学校に行く、という夢は、周りの応援と「夢なき者に成功なし」という名言によって叶えることができたと思っています。
しかし最終的な夢の自分の洋服をつくる、ということに関しては、まだ叶えている途中なので、自分の思いを大事にして、絶対に夢を叶えたいです。