
看護師という夢を持ったきっかけは…?
私が小学4年生のとき、祖父が口腔がんを患って大手術を受けました。
子ども心に祖父が心配過ぎて、病院にお見舞いに行っても、無事なのかどうかと入り口でもじもじしていた私。
そんな私に優しく声をかけてくれたのは看護師さんでした。
「おじいいちゃん心配だよね。でも大丈夫だから入って顔を見せてあげて」
と笑顔で声をかけてくれる看護師に励まされ、無事に祖父と対面することができたのです。
その時から、私の夢は看護師となりました。
あの時の優しい看護師さんのようになるんだ!と張り切ってたくさん勉強しました。
看護師の仕事。十数年目の挫折
そしてとうとう念願の看護師となった私。
最初は無我夢中で、たくさん怒られながらも念願の夢が叶ったことの喜びを噛みしめていました。
看護師となって、人の役に立てていることがただただ嬉しくて仕方なかったのです。
そんな私が看護師という夢を持ち続けられなくなったのは、あまりの激務と家庭生活の両立の難しさでした。
夫も両親も含め、環境的に誰も手伝ってくれる人がいなかったため、ワンオペにならざるを得ず、私は次第に看護師と母親という二役に限界を感じるようになっていきました。
自分の人生の軌道修正を考え始めたのは、激務がたたって、とうとううつ病になってしまった時です。
それまでも体調の悪さは感じていたのに「ずっと夢だったのだから」と看護師を辞められずにいた私。
家族の不幸などトラブルが相次ぎ、ついにうつ病を発症し看護師を休職することになったのです。
休職してゆっくり休んでいる中で、人生の軌道修正をするなら今しかないという考えが固まっていきました。
看護師になって10年以上も人々の幸せに貢献できたのだから、この夢はもう終了して次の夢を見つけよう、と。
そして自分が文章を読むのが好きなことを思い出し、文章に携わる仕事が出来れば幸せだと思うようになったのです。
大切にしたい子どもたちとの時間
看護師という忙しい業務の中で、子どもたちと一緒にいてあげられなかったことも気にかかっていました。
文章を書く仕事で、家で出来る仕事を探しているうち、ブログを書いて収入を得ることができることを知りました。
時間はかかるみたいだけれど、時間はあるし、家に居られるのであれば、と生まれてはじめてのブログ運営を始めた私。
まったく分からない用語や設定に戸惑いながらも、新しい世界の知識を吸収できる喜びがあり、ブログに熱中していきました。
少しの成果や、ダメだったことを、その都度家族に話しながらブログ運営をはじめて1年。
やっと堂々と「仕事」と言えるくらいになりました。
うつ病になったとき、もともとの夢に固執せず、違う夢を見つけようと軌道修正できたことで現在の私は幸せを手に入れました。
辛い時支えてくれた家族にはこれから恩返しをしていきたいと思っています。