学生時代にアルバイトで始めたカフェでの仕事がきっかけで、成人してからの夢ができました。
日常にある一瞬の幸せを提供できるお店を自分で始めてみたいという夢です。
私が実際にそのカフェ開業の夢を叶えるまでには、何度も挫折し、軌道修正しました。
しかし、諦めさえしなければ、遠回りをしても、その道に戻ってこれるのだと実感できました。
そんな経験談をお読みください。
企業勤めから、夢に向けてアルバイトからのスタート
一度は一般的な流れに従って企業に就職しました。
しかしその夢は企業勤めから2年が経っても冷めることなく、とうとう私はカフェへの転職を決めました。
転職後のカフェでは、アルバイトからのスタートということもあり、周りからは
「石の上にも三年という常識からは外れている」
「こんなに安定している仕事を辞めて転職なんて大丈夫なの?」
などという心配の声が上がりました。
しかし、夢への情熱のおかげからか、外野の声を一切気にすることなく夢への第一歩を踏み出すことができたのです。
ただ、現実は甘くはなく、夢への実現はそうすぐには届きませんでした。
転職先での現実
しかし始めて見ると、掃除、洗い物が中心で、ドリンクを作ることはおろか、接客をさせてもらえない時期が3か月ほど続きました。
学びたいことが学べず挫折を感じることもありました。
そんな挫折の渦中でも、さまざまなカフェへ足を運び、空間作りやスタッフの所作などを観察するなど自分でできそうなことを意識的に行ないました。
上司にも相談し、営業前、営業後の時間にドリンク作りのトレーニングをお願いしました。
徐々にレベルアップはできたものの、私の前のめりな姿勢を良く思わないスタッフからの心無い対応が続き、そのカフェでの仕事を辞めることになりました。
あれだけ張り切って踏み出した一歩は間違いだったのだろうか。
目の前が真っ暗になり自分の価値も夢も見えなくなりかけました。
しかし仕事が変わったところで、目指すものや自分の価値が変わるわけではない。そう言い聞かせ、心を切り替えた結果、個人経営のカフェバーへのアルバイト採用が決まりました。
そこで経験したのは、お客様との繋がり、喜びを、より近いところで提供できるカフェの楽しさや魅力がつまった日々でした。
そこでの時間は、私が一番最初に描いていた純粋な夢を思い出させてくれました。
カフェ経営の夢を叶えた
その後は働きながら独学でコーヒーにまつわる検定を取得し、お店でも独立という夢に向かって様々な経験を踏ませてもらうことができました。
そして現在、お店を独立して3年が経とうとしています。
辛い経験は今でも思い出すと心が痛みますが、夢を叶えた今のこの景色を考えると、そんなつらい時期も含めて宝だといえるような気がします。
人は、夢までの道を頭に描くとき、ついつい最短コースで想像してしまいがちですが、実際には私のように紆余曲折し、方向転換することもあると思います。
それでも夢への熱い心を持ち続ければ、きっと叶えられるのだと思います。
今、夢への道中にある人で、夢から遠ざかっているように感じている方が居たら、それでも夢への道はつながっていることを信じて進んでほしいと思います。