学生のころは、進学や就職、将来なりたいもの…など夢を見る機会は多かったように思いますが、社会人になり、私は「夢を持つこと」を忘れかけていました。
しかし社会人になれば「仕事をする上で」どうしたって目標をクリアしたり、スキルをあげる必要が出てきます。
そんな時、私は自分が苦手にしている「プロモーション」をして成果をあげなければいけない場面に出くわしました。
当初は苦手意識が先行してうまくいきませんでしたが、「ここをクリアしなければ次の仕事につながらない」という意識から、「プロモーションを成功させたい」という夢を持つことになりました。
これは、社会人になり仕事をしている中で見つけた夢をクリアした私のお話です。
人前に出ることが苦手
私は昔から人前に出ることが非常に苦手でした。生活の中でもそうした場面はできる限り避けて生きてきました。
しかし、社会人になり仕事をするようになれば、仕事上でどうしても自分の意見を人前で言わなければいけない場面が出てきます。
ただ、仕事であっても全く知らない相手に対し自分の意見を言っていいものか、どこまで通していいものかということは非常に悩む点でした。
この悩みに随分引っ張られていた時期もありました。
中でも一番困ったのは、全く面識のない相手の前でプロモーションを行わなければいけない場面が巡ってきたときでした。
逃げれば次の仕事がない!じゃあこの試練を夢にしてしまおう!
人前で自分の意見を言うことが非常に苦手な私ですが、仕事では自分の意見をはっきりと伝えなければ、相手に意図も何も伝わらないことは頭ではわかっていました。
それでも尻込みをしてしまう自分…。
だけれどもプロモーションがうまくいかなければ次の仕事につながらないから「やるしかない」というジレンマ。
このころ、私は「やらなければいけないけれど、どうしていいかわからない」というドツボにはまっていたように思います。
そんな時、ある友人が声を掛けてくれ、悩む私を応援してくれました。
彼はいつも夢をもつことの大切さを教えてくれていた人で、この時も私を心から励ましてくれたのです。
彼の応援があって、私は「苦手なことだけれど、プロモーションを成功させるということを1つの夢にしてしまおう」と考えました。
友人の応援が力になり、一歩を踏み出せた
人前でのプロモーションがとても苦手な私は、「苦手ならできるだけの準備をしよう」と考え、プロモーション前に自分の言葉を整理し、「ここまで準備してきた自分」を信じて本番に臨みました。
本番は決してスムーズでスマートなプロモーションではなかったと思います。
それでも自分の精一杯のプロモーションに共感するクライアントも出てきて、次のチャンスにつながりました。
これは社会人になって持った夢を初めて叶えた瞬間だったように思います。
社会人になって、仕事上の課題は自分で解決することが当然だと思っていましたが、その課題を「夢」だとして、友人からも応援がもらえたことで、私はいつも以上の力を発揮して目の前の試練にチャレンジできたように思います。
学生のころなら家族や友人、学校の先生たちによって夢を応援してもらえることが当たり前のように思えますが、社会人ではそうはいかない、私は勝手にそう思っていました。
しかし自分が新しいことや苦手なことへチャレンジしようとしたら、周囲の人は何かしら自分を応援してくれるということがこの経験でわかりました。
社会人になってからは、なかなか「これが夢だ!」というものに出会う機会は減るかもしれません。
しかし仕事上のチャレンジであっても、自分が努力しステップアップしていくことで夢が見つかり、周囲の応援も得られます。
いつまでも「ここで終わり」と思わず、小さなことでもあって「これが今の夢」と思ってチャレンジし続ければ、周囲からの応援もおのずと得られると思います。
努力する姿を見せ続ける。これは簡単なことではありませんが、応援してくれる人がいればきっと夢は叶い続けるのだと私は思います。