あなたには「燃え尽きるほどやりきった」という思い出や経験はありますか?
私には高校時代の部活動で「夢を叶えた!やりきった」という思い出があります。
この思い出には「応援が力になった」という貴重な経験も含まれています。
今回はこの高校時代の部活の思い出についてお話していきます。
「そこそこ」頑張ればいいと思っていたけれど
私は中学時代から部活動でソフトテニスをやっていました。
そのころの私は全国大会で上位に進めるほどの実力を培っていました。
ただ、高校は公立高校で勉強中心の学校でもあったので、部活動はほどほど、もっと言うと遊び程度かな、と考えていました。
テニス部に入部はしましたが、先輩たちは本気で部活に打ち込む、という感じではなく、「勝ちたい」と躍起になって練習をする様子もありませんでした。
顧問の先生も「いるだけ」といった状態でした。
私自身もその時点では「こんなものかな」と感じていましたが、私の周りの環境は少しずつ変わり始めていました。
集まってきた「同志たち」
前述しましたが、私は中学時代にソフトテニスで全国大会で上位に進んでいたので、そのことを知った同級生が「あいつが同じ高校にいるなら」と一緒にプレイしたいと言って集まってくれたのです。
そのメンバーはなんと10人。
ここまで同じ思いをもった仲間が集まったので、同じ部活の同級生でまず「目標」を決めました。
その目標は「最終学年になったときには、県大会で優勝してインターハイに出場する!」というものでした。
正直この目標は厳しいかなとも思いましたが、仲間たちで同じ目標を持てたのは夢を叶えるためにとても良いきっかけになりました。
もちろん、目標を共有したからと言ってすぐに夢が叶うわけではありませんが、同じ目標を持って努力をすることで数カ月の練習でみるみる上達したメンバーが出てきました。
結果、1年生の大会から1年生だけ団体戦に臨むチャンスを得ましたし、地区大会も60校の中でベスト4に入ることもできました。
最終的には1年生のときに県大会に出場するまでになりました。
頑張る思いには周囲も呼応してくれる
私たちが部活に打ち込み、結果がついてくるようになると、保護者もかなりその気になってくれるようになり、保護者の応援や協力は大きな力になりました。
子ども達が夢に向かう姿を間近にして、自分たちが応援することで「子どもが夢を叶えられる姿を見れたらうれしい」という目的が保護者の中でも明確になったのだと思います。
こうして保護者の応援が私たちの力につながり、私たちはがむしゃらに練習をしました。
一歩一歩、夢に近づき手にした結果は
その後、2年生のときに、私たちは地区大会で優勝するまでに実力をつけていました。
そして県大会は決勝までコマを進められるようになり、県外からも練習試合が申し込まれるほどに成長していたのです。
このころの私たちの学年のチームは、もはや「私だけ」が強いワンマンチームではなく、それぞれのメンバーが確かな実力を持ったプレイヤーになっていました。
そして、ついに3年生になり迎えた新人戦では、私たちは県大会も難なく優勝を果たしました。
1年生のころ、一緒に誓った目標を仲間同士だれも忘れることなく胸に置いていた私たちの学年は「この代だけがなぜか強い」不思議な学校と言われていました。
その後、県大会優勝という結果に満足することなく邁進した結果、3年生でのインターハイ予選もしっかりと勝ち進むことができました。
こうした経験から、仲間と夢や目標を共有することの大切さや、周りの応援がどれだけ心強いかということが身に染みてわかりました。
夢のその後
高校時代、燃え尽きるほどに打ち込んだテニスですが、おもしろいことにその後、テニスの道に進む仲間は自分も含めいませんでした。
本当に「やりきった」という気持ちが大きかったのだと思います。
ただ、この「やりきった」という経験があったからこそ、部活引退後は驚くほどすんなりと受験勉強に移行できました。
そして「志望校合格」という目標に向かって迷うことなく進むことができ、大学進学もクリアできました。
このように「何かをやり遂げる」という経験は、叶えた後に「次の道」を進む際にもとても力になることを身をもって知ることができました。