
こちらでは、寄付についての経験談をシェアしていただいています。
今回ご紹介するのは、なんらかの団体などではなく、関わりのある方へ向けた寄付を行ったことで、寄付された側の生の声を聞くことができた経験がある方のエピソードです。
つながりのある方への寄付
恥ずかしながら私は、子どもの頃の小銭程度のものを除き、これまで寄付をしたことがありませんでした。
そんな私が、親を亡くした子どものために寄付をしました。
なぜ寄付をしようと思ったかというと、職場の知人が若くして突然亡くなったからです。
この知人はご結婚されていて、まだ入学前の幼いこどもがいました。
実は私も結婚しており、同じくらいの年齢のこどもがいます。
この知人に起きた出来事が、いつ自分に降りかかったとしても、おかしくはありません。
とても、他人事には思えませんでした。
同僚としてなにかできることはないかと考えたときに、寄付の話が出てきました。
職場の有志100人ほどで、寄付をしようということになりました。
私も、そこに参加させていただくことにしたのです。
寄付を受けた方の声を聞けた
寄付を渡して数日後、会社に奥様からのお礼状が届きました。
そこには、ご主人を亡くされた奥様の、悲しみが書かれていました。
どうやってこどもを育てていけばいいのか、途方にくれていたそうです。
そんな折に寄付をして頂き、とても温かい気持ちになったことなど、寄付に対する深い感謝の気持ちがつづられていました。
寄付経験から感じたこととは?
私は、この経験を通して、感じたことが2つあります。
1つは、当たり前かもしれませんが、寄付をすることは誰かのためになることだと再認識できたことです。
もう1つは、相手のために寄付をしようと思ったのに、寄付をしたことで、自分も幸せな気持ちになれたことです。
人にありがとうと言われることが、こんなにもうれしく感じるとは、思いもしませんでした。
私は、寄付をする前は、正直なところ寄付活動には興味がありませんでした。
顔も名前もわからない他人に、寄付をする気持ちにはなれなかったからです。
しかし、自分のした寄付を感謝されることは、とても気持ちがいいものでした。
しかも、誰かの役に立つことで自分も満たされるんだと、初めて気付かされました。
今後も、大きな額ではないけれど、寄付活動は続けていきたいです。
そこから得られる幸福感は、何にも代え難いものだったからです。
相手のきもち
いかがでしたか?
寄付をしたことはあっても、直接その相手からの生の言葉が聞ける機会はなかなか少ないかと思います。
直接聞けたことで、ことさらに自分が役に立てたことを実感できたことでしょう。
これを機に、今後も寄付を続けていかれるということでしたが、
今回のような経験は、今後活動されて行かれる中で、相手の立場をイメージしやすくしてくれることかと思います。