小中高とずっとサッカーをしていました。
名門のジュニアユースに入り、一時はプロ選手を目指してプレーしていましたが、高校2年の時に試合で相手選手と激しく接触し即入院。
手術し、生活への支障はないほどに回復しましたが、本格的にサッカーをすることは出来なくなりプロ選手になるという夢を諦めざるを得ませんでした。
そこから私が目標を決めて動き出すまでのお話です。
夢破れ…
自暴自棄になった私は残りの高校生活を惰性のように過ごすようになりました。
進路を決める時期になってもなんとなく大学進学を選び、特に夢も目標もなく大学進学のための勉強をしているという状態でした。
そんな人生に希望を持てずにいた私を担任の教師が気にかけてくださってました。
普段は寡黙で、授業のときは実直に、そして熱心に教えてくれるような方でした。
個人面談のときにその先生から「悩んでいることはないか」と聞かれた時に、試合で怪我をしてしまいプロ選手を諦めたというこれまでのいきさつと、これから何を目標にすればいいかわからないということを正直に話しました。
するとその先生からこんな言葉をかけられました。
それは、「夢なき者に理想なし、 理想なき者に計画なし、 計画なき者に実行なし、 実行なき者に成功なし」という吉田松陰の名言でした。
夢や目標を持っていれば努力することに繋がりいずれ成功する。
そんな意味だと思いますが、当時、目標もなくただ過ごしている私に対して応援してくれているように感じました。
人生について真剣に考える
先生の言葉を聞いてから私はこの先の人生のことを真剣に考えるようになりました。
自分は何がしたいのか、自分には何ができるのだろうか、何が好きなのか。
やはり私にとっては何よりサッカーだと思いました。
選手としてではなくても何か別の形でもサッカーに関われることはないかと考えたときに、選手をサポートするトレーナーになりたいと思うようになりました。
トレーナーになるためにスポーツ医学やメンタルケア、理学療法士などに関心を持ち、それらを学べる大学を探しました。
大学受験までは1年足らずでそれまでなんとなく勉強していただけでしたが、受験に向けて計画をし、そこから猛勉強しました。
その甲斐あって志望する大学に入学することが出来ました。
合格したことを先生に伝えると自分のことのように喜んで下さいました。
自分を新たな目標へ導いてくれた言葉
あのとき、先生から聞いた吉田松陰の「夢なき者に理想なし、 理想なき者に計画なし、 計画なき者に実行なし、 実行なき者に成功なし」という言葉があったからこそ頑張ってこれたと思います。
この名言は今でも心に残っていて、今度は自分が若い人たちを応援するときに伝える言葉になっています。