誰かに感謝を伝えたい、なりたい自分に近づきたい、夢は十人十色でそれぞれです。
今回は「母に親孝行をする」という夢を叶えた方をご紹介します。
子ども達の夢を応援し頑張ってくれた両親へ、次は子ども達が夢をもって恩返しをした、それまでの思いがつまっています。
小さい頃から女手一つで育ててくれた母
私の父は、私が小学3年生の時に病気で亡くなり、母は女手一つで私を育ててくれ、私はいつも祖母と一緒に遊んでいました。
母は一生懸命働く半面、お酒のトラブルを起こしていたため、私は社会人になるまで母と、親孝行はおろか、碌に会話をしたことがありませんでした。
社会人になった私は、県外就職をしてすぐに一人暮らしを始めましたが、そんな時に母と暮らしていた祖母から急に電話で「お母さん、ガンが見つかったよ」と告げられました。
会社に早退を告げ、急いで実家に帰ったことを覚えています。
幸い、早期発見の乳がんでしたので手術も無事に終わり、転移も見られず、母も私の心配をよそに、けろっとしていました。
最愛の祖母を亡くす
母の乳がんの手術も終わり、やっと家族で一息ついたときに、祖母が緊急入院となり、そのまま亡くなってしまいました。
再び急いで実家に戻ると、そこには最愛の祖母の遺影を眺めて涙を流しているだけの母の後ろ姿がありました。
私はなんと言葉をかけたらいいか分からないまま、県外の自宅へと戻りましたが、その日の母の後ろ姿が目に焼き付いて離れません。
私と母を繋いでくれた小さな命
祖母が他界して半年を過ぎたころでしょうか。
私のお腹の中に、小さな命を授かりました。
私は、それを機に母と暮らすことを決心しました。
母に内緒で突然帰宅すると、母は嬉しいような、ほっとしたような、そんな顔をしました。
それから子供が産まれ、母は毎日、孫と一緒に生き生きと過ごしています。
何より、両親のいない旦那に、「二人目の母ができたみたいで、僕もうれしい」と言われ、母も「息子がいなかったから、私もうれしい」とお互いに感謝の言葉を掛け合っていました。
そのとき、こんな私でも、やっと親孝行ができたと思い、初めて心の底から母に感謝することができました。
命が繋いだ親子と夢
今回ご紹介した方は、お母様に親孝行をする、という夢を叶えられました。
「気づき」は後からでも遅くなく、この方のように大切に拾って夢を叶えていけたら素敵ですね!
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