家電製品は身近な存在であり日常生活に欠かせないものです。
私の夢は、そんな家電製品を扱うエンジニアになることでした。
母が喜んでくれた
ある日、掃除機が故障して動かなくなったことがありました。
母が困っている姿を見たときに何か力になりたいと思いました。
そこで、掃除機を分解してなぜ動かないのかを考えながら原因を探し修理したことで母がとても喜んでくれました。
そこから将来は家電製品を扱うエンジニアになりたいという夢を持ちました。
そして家電メーカーへ就職するために目標を立てました。
就職実績のある高校を調べて進学するために勉強にも励んだ結果、入学できました。
就職氷河期というタイミング
やがて卒業時期となりましたが、時代は不景気による就職氷河期の真っ只中であったため、家電メーカーへの学校求人は1件もありませんでした。
期待が大きかったこともあり落胆しました。人生で初めての挫折でした。
先生や周囲の方々にも相談したのですが、やりたい仕事に就くのは難しい時代のため、やりたくない仕事以外であれば何でもやるようにしないといけないとのアドバイスを受けました。
何事も経験が大切と考えて、地元の安定している優良企業へ就職しました。
そこでは工場設備の運転や保守を実施する仕事を任されて一生懸命働きました。
改めて考える自分の人生
自分の人生を振り返る余裕もなく気づくと3年経過してました。
少し心の余裕ができ始めた頃に今後の人生を考えるようになり、もう一度自分の夢にチャレンジしたいと思い始めました。
両親や周囲の方からは、今の安定した会社を辞めることは、苦労するだろうしリスクが大きいと言われて反対されました。
葛藤しながら、更に2年経過しましたがチャレンジしないと一生後悔すると思い、両親に再度打明けたところ、そこまで考えているなら応援してくれると言ってもらえました。
当初の夢へ向け、再び軌道修正
そこから、夢をかなえるために方向転換を始めました。
すぐに就職活動を開始して6ヵ月以内に内定をもらうことを目標にして、更に実現の可能性を広げるために県内だけでなく全国区の求人を探し休日は面接に飛び回りました。
結果、県外で1社内定を頂くことができたため現職場を退職し、念願の家電製品を作る仕事に従事することができました。
入社してからも業界未経験だったので大変苦労しましたが、自身に不足している部分を認識し伸ばすために、何をいつまでに達成させるか目標を立て、更にどのような手段で行うか方法を考えました。
常によく考えて、行動することで乗り越えることができました。
現在は以前よりも毎日が楽しく充実しており生きがいを感じています。
また社内で出会った方と結婚し子供が生まれて公私共に充実して過ごすことができています。
何事も上手くいかないことの方が多いですが、考動する(よく熟考して動く)ことで方向転換のきっかけになるので、夢や目標を諦めないで欲しいです。