私は小さい頃から白衣を着て人を助けているお医者さんを見るたびに、カッコ良くて頼りになる存在だと、憧れの気持ちを抱き続けてきました。
そんな私が、医師への夢から軌道修正して、目的を変えないまま別の職業である鍼灸師になるまでのエピソードをお話ししたいと思います。
人生で初めての挫折
本気で医者になるために難関である医学部を目指して、一生懸命に勉強をし、高校は地域のトップ校になんとか入ることができました。
しかしそこには自分よりも優秀な生徒がたくさんいました。
全国レベルではとても賢い人がたくさんいて、自分では太刀打ちできないと、私はそこで挫折を味わうことになりました。
医学部に合格するのは難しいと先生にも言われ、学費など費用面での問題もあり、浪人するという選択肢がなかったため、医師になる夢を諦めざるを得なくなりました。
目的を変えずに別の道へ
医師への道が閉ざされた中、私はどうすれば人助けができる仕事に就けるだろうか、と考えました。
そんな時、書籍やネットでの検索、テレビを観たりする中で、医師でなくとも、身体につらさを抱える人を助けることはできると気づきました。
同時に、集団行動よりも自分のペースで行動したいタイプの自分としては、自営業がしたいという気持ちもありましたので、
人の身体を治すことと自営業が比較的容易にできるという面から、鍼灸師という道にたどり着きました。
鍼灸師として開業へ
目標が定まってからすぐに行動に移し、志望大学にも見事合格することができました。
やがて鍼灸師の国家資格にも無事に合格し、整骨院を開業にまでこぎつけました。
医者になるという当初の夢とは異なりましたが、軌道修正した結果、人助けをするという目的はそのままに、やりがいを感じられる仕事を得られました。
環境、能力、経済面など、あらゆる理由で持っていた夢が叶えられないこともあるかと思いますが、
その仕事について何をしたいのか、という本質の部分を考えることで、元の夢に似た別の道が見えてくることもあります。
自分の夢に限界を感じ、挫折しそうな時には、そのような別に道も探してみてはいかがでしょうか。